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2007年8月 9日 (木)

ホントにあった(ちょっとだけ)怖い話

 たいてい仕事の帰りには国道にある『道の駅』でジュースを飲みます。

 8月に入ってポツリポツリと目にするのが、大きな荷物を自転車に積んで真っ黒にやけた青年達。

 自分も丁度20年前の春に自転車で長期の旅に出たっけなぁと、つい懐かしくなり彼らにジュースを差し入れします。

 ホントは家に泊めてあげて洗濯機でも使わせてあげたいんですが、『島根の○○の道の駅にホモジジイがいる』みたいなことをネットで書かれても困るのでジュースの差し入れだけに留めています。笑

 こうしたとき何て声をかけるか、いつも考えてしまいます。『頑張ってね』は言いたくないし『気をつけてね』はおっさんくさいし『いい旅を』は気取ってるみたいだし。

 英語でいう『have a nice time』みたいな日本語って何でしょうか?

 

 ところで20年前の今頃、自分は長野県の北アルプスにある山小屋でバイトをしていました。

 そこでいくつか不思議な出来事がありました。ちょうど季節も頃合ということで、今日から何回かに分けてその不思議な体験を記したいと思います。非現実的な話が嫌いな方はここから進まないでください。

 なお自分は霊感ゼロ。どちらかというと霊的な世界には懐疑的な立場をとるものです。

 それでは、

 1987年の6月初旬、自転車旅をきりあげた自分は北アルプスの山小屋で働き始めました。夏のシーズンには1晩で500人以上のお客さんが利用するその山小屋も、6月はまだ馴らしの段階でお客さんがくるのは週末くらいなものでした。

 バイトをはじめて2~3日目。まだ右も左もわからない自分を、一人の先輩が本館の脇にひっそりと建つ小屋に連れこみました。

 その小屋は建てられてから相当の年数が経過していることが素人目にわかりました。たてつけの悪い引き戸を開けると淀んだ空気が室内に充満しています。広さは50畳ほどはあったでしょうか。平屋にしては高い天井。不釣合いに広い土間。奥にみっしりと並ぶ2段ベッド。30センチ×50センチほどの細長い窓が2段ベッドの上段についています。全体的に採光が悪く、昼間でも薄暗い室内でした。

 段ボールに詰まったカーテンを細長い窓に吊るすよう先輩はいい1枚、2枚見本をみせてくれると彼は小屋から出て別の仕事に戻りました。

 自分は仕事にとりかかりつつも、すぐに違和感を覚えました。視線を感じるんです。それも複数の。『はめられたな』と思いました。

 簡単な梯子を上って、上段のベッドの窓にカーテンをつけて、梯子をくだって下におりる。何回か繰り返して下におりたときに下段のベッドに人がいました。

 覚悟はしていたので悲鳴はあげませんでした。悲鳴をあげパニックになったら自分の背後に何人か人があらわれるような気がしました。

 すぐに視線をそらした自分がとった行動は意味のない一人芝居でした。

 『やっぱカーテンをとりつけるときにはマイナスドライバーがあったほうがはかどるよな~』みたいなことを震える声で言って、柔軟体操風に腰や首を捻ったりしながらゆっくりと小屋から出るとダッシュで本館に走ったのでした。

 その小屋は冬季に避難小屋として開放していた小屋だったとあとで聞きました。何人もの登山者がその小屋で命を繋ぎ、何人かの登山者は凍死しているらしいです。

 ただ自分が見たように思ったのは、そういった感じの人ではなかったというのが正直なところです。

 自分にカーテン貼りを命じた先輩をあとで吊るし上げたところ、自分にできる仕事がそれしかなかっただけで悪意は無いとのことでした。話に嘘は感じられなかったのですが、最初が肝心とおもいヤキをいれました。そしてその行為がきっかけとなり自分は系列の小さな小屋に移動を命じられ、そこで又奇妙な体験をすることになりました。その話『足音』は後日記します。

 今回も吾郎とジャムに全く関係が無い話なのでコメント欄をはずさせていただきます。ではでは。

 

 

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