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2006年7月14日 (金)

さよなら

 今朝、実家のパグのゴリ(♀)が虹の橋に旅立ちました。14歳の大往生でした。

 もともとゴリは自分が飼いはじめた犬でした。当時、自分は札幌でプロパーとして働いていました。

 慣れない土地、意味の無い連日の会議、明け方に解放される接待、営業力より談合力が問われる業界体質に疲れている毎日にゴリに出逢いました。

 ゴリと暮らし始めて、休日が一変しました。ゴリを旅犬にすべく、車をキャンピングカー風に改造し、当時でき始めた「道の駅」に泊まりながら道内を廻りました。その頃、北海道には212市町村がありましたが、ゴリと訪れた街は、200を越えました。

 早朝、知床峠から見たCGの様な雲海、富良野では「北の国から」のロケ地を探したり、函館では一緒に朝市ラーメンを食べました。想い出は尽きることがありません。

 暑い日も、寒い日も、空腹なときも、だるい時もゴリはいつも寝袋の中に潜りこんできました。イビキが鼓膜に響いて眠れない夜もありました。

 10年前に転勤で札幌から東京へ引っ越しました。ゴリと一緒に東京の実家に移り住みました。実家には日中も誰かしら人がいたのと、なによりも甲斐犬のゴン(♀、2002年7月14日、13歳にて没)が遊び相手になってくれたこともあり、ゴリはとても楽しそうでした。

 自然の中で遊ぶ機会はグッと減りましたが、かわりにお洒落なカフェデビューを飾ったりと新たな楽しみを見出しはじめた頃でした。

 8年前に島根に来たときも、当たり前のように助手席にはゴリの姿がありました。

 マムシが身体にいいときいて、潰したマムシを解体して塩焼きにして2人で食べたのが昨日のことのように思い出されます。

 しかし日に日にゴリの表情から笑顔がきえていきました。昼間の1人ぼっちの留守番、友達のゴンとの別れなどがストレスになったのだとおもいます。

 半年後、帰省したときに心の底から嬉しそうにゴンとじゃれあうゴリをみたとき、自分はゴリを実家に預けることをきめました。それがお互いのためだと思い込もうとしました。

 その後、ゴリと濃密な時間を過ごすことは無くなりました。年に1週間程しか逢えないのですから仕様がないことでした。年々、ゴリの記憶から自分の存在が消えていくのが、たまにしか逢わないからこそ、よく判りました。自分の親にべったりくっついているゴリをみるのが寂しいやら嬉しいやら、複雑な心境でした。

 2年前には、あれほどスキだったボール遊びができなくなっていました。ボールをなげても哀しげにこちらを見上げるだけで、ボールを追う元気は無くなってしまったようでした。

 最期に逢ったのは今年の正月で3週間ほど一緒にいました。もう目も見えないし歩くこともおぼつかなくなっていました。自分のことも忘れているようでした。

 驚いたのは吾郎とともに生活しているうちに生理がはじまったのです。4年振りだったそうです。出血はちょっとしかありませんでしたが、生物の偉大さ、たくましさを教えられた気がしました。吾郎の初恋の相手はゴリでした。ジャムはあえませんでした。

 なんの因果か大好きだったゴンが旅立った4年後の同じ日にゴリは逝きました。

 思うことは色々ありますが、まだ頭が整理されていません。

 だから最後に1言。

 ありがとう、ゴリ。

 

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コメント

私がなかなか犬を飼わなかったのもこの別れがつらいからでした。
実家で飼っていたシーズ-が、だんだん会うたび衰えているのを見ていたのし、なくなったときはもちろん電話で知らされて、親の手前、泣かないように対応したこととか、思い出しました。ケンさんの気持ち少しはわかりますよ。それに北海道と島根での濃密な共同生活もあったしね。
ゴリちゃん、長ーいこと虹の橋で待っていてくれるんだね。ゴン
ちゃんと一緒に。    いってらっしゃい

投稿: はまのはなまま | 2006年7月15日 (土) 20時20分

私はあんずがはじめて飼った犬なので
まだ別れの経験はありません。
だから軽率な意見は言えないのですが、
いまごろゴリちゃんとゴンちゃんは
仲良く遊んでると思いますよ!
その姿がみえるような気がします。

投稿: アッコ | 2006年7月15日 (土) 23時57分

 はまのはなまま様

 何回経験しても慣れませんね。でるのはため息ばかりです。
 ワンコの寿命がもう少し長かったらとか意味の無いことをついつい考えてしまいます。
 あまり接点の無かったヤスも悲しんでいます。犬に疎かった彼女は初めてゴリに会ったとき、2時間ほど本気で豚の1種だと思ったらしいです。確かに巻き尾だけど豚って・・・・・
 最期を看取ってくれた実家の母親のフォローにまわります。ゴリを自分の子供みたく思ってたみたいでペットロスが心配です。

投稿: ケン | 2006年7月16日 (日) 10時12分

 アッコ様

 自分は普段、霊魂とか死後の世界的なことって1切信じないんですが、都合のいい男なのでこういったときは考えをガラッと変えてしまいます。げんきんなものです。
 ゴリは骨太で♀なのに12キロもあって、初めてあった人は例外無く「立派な男の子ですね~」といってくれたものです。性格も喧嘩っぱやく特攻隊長に適任のワンコでした。閻魔様に♂と間違われて怒って噛んだりしてないか心配です。
 
 

投稿: ケン | 2006年7月16日 (日) 10時26分

動物を飼うと、いつかくるその日を、迎えなければなりませんね。
私も幼い頃から大学生の時まで飼っていた犬が逝ってしまったとき、それはそれは悲しかったです。

「いぬのえいが」という映画をみたことありますか?ケンさんのブログを読んでいて、もう一度みてみました。(またボロボロ泣いてしました)
天国の飼い犬が、もし口がきけたらこう言うんだって、「美香ちゃん、愛してくれて、ありがとう」

きっと、ゴリちゃんもそう思っているはずですよ。

投稿: ミヤ | 2006年7月17日 (月) 17時02分

ミヤ様

 「いぬのえいが」の『ねぇ まりも』はやばいですね。相方がひくほど泣きました。
 何回観ても、今日は泣かないぞってきめても、後半になると涙、涙でした。

 ゴリは1週間ほどかなり苦しんでいたらしいので、逝ったと連絡を貰ったとき少しホッとしたのも事実なんです。
 治る見込みがないのに苦しんでいるのって可哀相で・・・・・
 最期まで看取ってくれた実家の両親に改めて感謝です。

 ワンコの寿命は短いのでなるべく楽しい思い出だけを残してあげたいですね。
 
 

投稿: ケン | 2006年7月17日 (月) 18時25分

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